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遠くに聞こえた声
何かを訴えるようだった
小さな子供の声だろう
胸が痛みそうだ
血を吐いたって 息を止め続ける
新鮮な空気は嫌い
自分が小さく思えるから
真っ白なページをめくるけど
最後のページは見えてるの?
自分と自分の鬼ごっこ
臆病なだけ 用は無い
昔話の教訓も 結局、言いたいのは綺麗事
小さなアヒルの子 泣きわめく
目の前の幻想世界
お決まりのストーリーとラスト
ただただ並べられて
鑑賞会が始まる
血を吐いたって 息を止め続ける
神話の英雄は嫌い
自分の無価値に気づくから
真っ黒なページをめくっても
最初のページには戻れない
自分と自分のにらめっこ
臆病なだけ 夢は無い
鏡の向こうの世界でも
結局、売れるのは都合いいもの
小さなアヒルの子 泣きわめく
声を枯らして叫んでも
この声はきっと届かない
透明になった「 」(かぎかっこ)
薄情なだけ 音は無い
昔話の教訓が 一瞬で全てを無に還す
小さなアヒルの子 変わってく
遠くに聞こえた声も
目の前の幻想世界も
所詮はただの黒い雨
非情なだけ 姿は無い
ここから逃げ出しちゃえば
全ては消え去り楽になる
小さなアヒルの子 泣きわめく
泣きわめけ 泣き叫べ
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