睡蓮の道

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それは生き物の死体だった。 ズタズタに切り裂かれてた。 吐き気が襲って来る。 「あ…あれ…まさか…うちの制服…!?」 それはよく見ると衣服を着ていた。 衣服は赤く染められていた。 それでも血溜まりの中に落ちているプレートが落ちているのは見えた。 それは紛れもなくうちの学校の名札だった。 「す、スカートなの?…あれはズボンの模様じゃない。」 男子のズボンは薄いチェック。近くでよく見ないとわからないぐらい薄い。 それに比べて女子のスカートは水色と黒のチェックとハッキリとわかる模様。 目の前の布は赤く染まっているけど黒い線が入ってるのはよくわかる。
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