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この時点で僕は夢か現実か分からなくなっていた。
……いや、まあ冷静に考えれば夢である可能性の方が高いだろう。
朝が過ぎて夕方で、さらに見知らぬ少女だ。夢と疑わないのがおかしい。
つまり、僕はこのときそんなことに気づかないくらい混乱していた。
無遅刻無欠席の計画が破綻し、挙げ句の果てにはファンタジーな風貌の女の子が登場。混乱しない筈がない。
いらっしゃいませ、という発言もまた怖い。
僕は無意識に小学生くらいの女の子が家に来るような、いかがわしいサービスを利用してしまったのか。そうなるとまた、新たな問題としてロリコン疑惑が浮上してくるわけだ。
問題が問題を呼ぶ。少女を前に、僕はしばらく硬直していた。
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