一章:目覚め

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     この時点で僕は夢か現実か分からなくなっていた。    ……いや、まあ冷静に考えれば夢である可能性の方が高いだろう。    朝が過ぎて夕方で、さらに見知らぬ少女だ。夢と疑わないのがおかしい。    つまり、僕はこのときそんなことに気づかないくらい混乱していた。    無遅刻無欠席の計画が破綻し、挙げ句の果てにはファンタジーな風貌の女の子が登場。混乱しない筈がない。    いらっしゃいませ、という発言もまた怖い。    僕は無意識に小学生くらいの女の子が家に来るような、いかがわしいサービスを利用してしまったのか。そうなるとまた、新たな問題としてロリコン疑惑が浮上してくるわけだ。    問題が問題を呼ぶ。少女を前に、僕はしばらく硬直していた。  
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