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「はいみんな席につけー」
みんなが会話をやめて自分の席につく。
「じゃぁボクも席につきまーす!!」なかじは言いかけた言葉をやめ、席に向かった。
「おぃ!!まだ聞いてないんだけどーーー!!!」
「まぁ分かるって!」
焦っている太陽をからかうようにわざとなかじはじらした。
(くっそー!!もうちょっとだったのにムダのやつタイミング良すぎるだろ!!)
はぁー、と太陽はため息をついて席に座った。
「はいみんなおはよう。えー今日はみんなに新しい友達が来ています。父親の都合で北海道から転校生が来ています。途中からで気まずいだろうからみんな仲良くしろよー」
(こんな時期に転校生?
ってか高校にも転校生とか来るんだ;)
と思っていると
「はい君ー入ってきていいよ!」と転校生を呼んだ。
「はぃ」
その声で女の子だと分かった。
一瞬どっかで聞いたことある声だと疑問に思ったけど、その疑問はすぐに解けた。
「おぉぉぉ!」
男子達が入ってきた女の子のかわいさに驚いた。
だけどそれ以上にオレは驚いた。
その女の子とは、さっき一目惚れしたばかりの体育館で出会った女の子だった。
(後輩じゃなかったんだ…!)
「あの…北海道から転校してきた蛍 あかり(ほたる あかり)です。途中からで馴染めるか心配ですがよろしくお願いします」
パチパチパチパチ
みんなが拍手して喜んでいる。
「よろしくー!!」
なかじが叫んだ。
(なかじ…お前のよろしくは夜露死苦にしか聞こえん…。)
「えーっと、じゃぁ蛍さんの席はー…」
ムダがキョロキョロ空いてる席を探している。
(オレの隣はー…空いてるーー!!!!)
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