変わり始めた日

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ジリリリリリーン!!! 「んっ…ふぁ~」 うるさい目覚まし時計が太陽の心地よい眠気を覚ます。 「よっしゃー朝練行くかー」 するとベッドから降りて 2階の部屋をでて母が忙しそうに弁当を作るリビングに入った。 「あぁ太陽、おきてたの!?おはよ!朝ごはん作ってあるからさっさっと食べて。」 母がいつも通りお決まりの台詞で挨拶する。 「おはよ。あーい、いただきまーす。」 太陽もいつも通りお決まりの台詞で返事する。 いつもの食パンと いつもの目玉焼き。 いつも通り食べ終え 支度をして家を出る。 家のドアを開けると いつも通りの光景。 (はぁ~…どんだけ単調なんだオレの人生は) 心の中でため息をついた。 学校は太陽の家の最寄り駅から一本でいける五つ隣の場所にある。 仁とは駅でいつも待ち合わせしている。 しばらく歩くとでっかいバックをもった赤髪頭が手を振っている。 「おはよー!」 (こいつは朝からどんだけ元気なんだよ…。) 「おはよ…」 本当はいつも全く同じ挨拶をする仁に「お前はロボットか!」と突っ込みたかったものの太陽には朝の眠気でそんな気力がなかった。
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