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結局いつもと何一つ変わらなく今日も太陽の一日は始まった。
朝の混雑してる電車の中で二人はぎゅうぎゅうに押されていた。
(これだから朝の電車は嫌いだ)
まだ働いてもいないというのに独特な臭いがするサラリーマン。
あたってもないのに、セクハラ?みたいな顔をして見てくるOL。
太陽はそんな大人に嫌気がさしていた。
そんなことを思っていると電車は学校のある駅に着いた。
「ぷはー!!今日もきつかったな~」
そう言いながらも仁の顔は何故か嬉しそうだった。
「なんで嬉しそうなんだよ?」
「いやぁオレの隣に立ってたOL超きれいだったからさー!」
呆れた顔をした太陽に仁の話は続いた。
「やっぱさー、今時年上だよな年上!JKブランドがなんぼのもんじゃい!!
お前もそう思うだろ?」
「あぁ、たしかにな」
太陽はそうは思わなかったが一応うなずいた。
仁も今は彼女がいない。
バスケだけは続いている仁も前は相当な悪だった。
いつも他の学校の生徒とケンカばかりしていたし、ツーブロックにそりこみを入れた赤髪が派手で目立っていた。
単調な人生を送っている太陽にとっては、正反対の楽しそうな人生を送っているように見えた。
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