取り敢えず人肌恋しいよな?孤独だと。

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今俺は幼女と対峙している。何故なら俺はそろそろ人里に向かいたいからだ。だからこそ、幼女をおうちに帰し、別々の道を歩まなければいけないのだと説いている訳だ。 「ほら、腹一杯なったろ?そろそろうち帰れ?」 「………ヤッ!!」 「だーかーらー!俺は人がいっぱいいるとこに行くんだぜ?さっきのお前の傷は、多分だけど人の魔法でも食らったんだろ?だから、人里は危ないから帰れ?」 「……いややっ!!」 もうさっきからこの繰り返しだ。諭す→拒否の無限ループですよ。俯いて涙をぼろぼろ流しながら、ワンピースの裾をギュッと握り締めている。 何なの?この罪悪感……俺、悪くないよね?ねぇ? 「取り敢えず埒があかねぇ……お前、どうして俺についてきたいのよ?聞いてやるからちゃんと話せ?まず俺の名前は氷室純太。わかるか?氷室、純太」 「ヒムーロジュンター?」 「むぅ……ジュンタだジュンタ」 「ジュンタッ!!」 「よしよし、それでいい。で、お前の名前は?」 「んと、ノエル言うねん」 えっ!?関西弁!?斬新過ぎるだろ……まぁいい。 「じゃノエル?お前なんで俺に付いてきたいんだ?」 「ノエルの仲間、みんな人間に狩られてしもてん……オトンもオカンもみんな死んでしもてん……そんでオカンがアンタは逃げ言うて魔法であそこに飛ばしてくれたんよ……だから、ウチ、もうおうち無いねん……ジュンタはいい人間やし、いい匂いするから付いていきたいねん……あかん?」 あかん……あかん……あかん……あかん……あかん……あかん……俺のなかにノエルのあかん?がリフレインした。なんなんだこの衝撃は…… 幼女の上目遣い+縋るような涙目……そして何より……あかん?だと…… ギュウ…… 「ひゃっ!?」 俺は思わずノエルを抱き締めた。ふははっ、ノエルよ!今日から俺はお前の騎士だっ!!矢でも鉄砲でも持ってきやがれってんだ。 「ノエル、俺がお前を守ってやる。だから心配すんな。一緒に旅をしよう」 「うんッ!!」 もういい。変態でもロリコンでも好きに呼ぶがいい!俺はこの可愛い生き物を守ってやるッ!! あえて言う。俺は京女が大好きだッ!!
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