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「お前いい加減に…!」
「―――長官?」
「は?」
突然呟かれた言葉に間抜けな声が出たが、清雅は逃げる為の手だと判断し手を強く握る。
「何意味分からないこと言ってやがる‥。お前は誰だ、名前を言え!」
「イッタ‥!私の事わからないの?!酷い!!さっきまで一緒に居たじゃない!まぁ、いつも見てる長官より若く見えるけど…今更若作りしたって遅いんだからね!!」
「俺は長官じゃないしお前など知らない!」
「嘘?!だって御史台長官でしよ?」
「あぁ?御史台長官は葵皇毅様だ!」
「えぇ?!皇毅は門下省長官でしょ?」
「さっきから何言ってんだ…門下省は旺季様だ、」
「え、旺爺様は三師よ…?」
「………………」
「………………」
お互いが知ってる情報が食い違う…。それが余りにも怪しいのか、青年の殺気が増している。
少女も情報が幾分古いように思え、もしかしたら目の前の彼も別人かもしれないと考えた少女は、恐る恐る口を開いた。
「えっと、あの…」
「なんだ。」
「………陸…清雅さん‥じゃないですよね?」
ハズれろ…!と心の中で叫ぶ。しかし神様は残酷で‥―――
「…何故俺の名前を知ってる?」その言葉と共に今日一番の殺気を突き刺す彼に、少女の頭は混乱したのだった。
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