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敵はあっさりと引き上げる
千代田、広瀬、草津と俺の正面からの射撃の最中に側面に見えるように回り込んだ板倉、邑楽を確認した敵は空になったマガジンを放り投げその場から逃走したのだ
消費した弾薬はさほど多くはない…だが、コレが長く続いてしまうと辛い
広瀬「敵は逃げたみたいだな。休憩は終わりだ、また歩くぞ」
マガジンを差し替え肩から再び小銃を下げた隊長が1人で歩き出す
邑楽「待ってくださいよ!!」
先に歩き出してしまった俺達の後ろから草津と並んで駆け寄ってくる
吾妻「お。追いついたか」
邑楽「追いついたか。 じゃ、ないですよ!!」
「敵が出たらどうするんですか!!」
と、吾妻に噛み付く邑楽をみんなで笑いながら俺達は前橋へ向けて歩く
時折、住宅地を抜けたが人が居ない
それどころか、アスファルトの上に色濃く残るキャタピラの跡がやたらと新しかった
ふと思うのは…歩きではなく車両移動がしたい
それだけだった
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