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俺達は隊長と俺を中心にVの字型に隊列を組んで進む
新人が居るのに割りと統率が取れてる
降り積もった雪を踏みしめてゆっくりと進んでゆく
後方では味方が緑色のスモークを空高く焚いていた
たぶん目印にしてくれているんだろう
「チッ」
誰かが舌打ちをした
時折無線機が味方の声を届けてくれる
「敵は居たか?」
また同じ
みんなソレばかり聞いてくる
「異常なし」
「了解」
ずっとそんなやり取りが続いている
真っ白な世界を7人で少しずつ進んでいくと二手に分かれる山道が現れる
片方は一応住宅のあるほうへ
もう片方はタダの山道
「よし。ここで二手に分かれよう」
隊長の一言で副分隊長の俺の下に小銃手が3人来た
残ったメンツは隊長の下へ
「いいか。敵を見つけたら全体に知らせろ。撃つんじゃないぞ」
「了解」
「でわ行くぞ」
隊長たちは住宅のあるほうへ
俺達は山道を登り始めた
まさか味方が攻撃されているとは知らずに
「……っ!! …だ!」
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