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世界は白く木々の色がやたら目立つ
雪を踏みしめる音は悲しくも静か
「相手はロシア人なんですよね?」
俺の後ろをついて来る一等陸士が話しかけてくる
「そうだが」
「なんで来たんですかね?」
「知るか」
そう吐き捨てて俺達は無言でどんどん突き進む
吐く息は白く
意識は尖らせ
歩幅は小さく
音は立てずに
「敵を見つけた。少数だ」
無線機が敵発見を教えてくれた
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