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俺達は隊長の下へ向かうべく走り出した
本来偵察を行う時は走らないほうが良いのだが…一目散に走り出した
視界を流れていく木々
下手をすると各々の姿を見失ってしまいそうで怖い
徐々に隊長たちの居る住宅地へ近づく
「止まれ」
俺の一言で全員がその場に停止するとしゃがんだ
言葉には出さないが手で合図を送り隊列を組みなおし銃の安全装置を外した
そして少しずつ森の切れ目に進んでいく
(止まれ。匍匐でいくぞ)
そう手で合図を送り切れ目へ出る
少し高くなっており住宅地を斜め上から見下ろす形になっている
「隊長。そちらの姿を捉えました」
胸の無線機の交信ボタンを押して報告をすると
「了解した。そこからなら一帯が見渡せるはずだ。敵の数と位置を教えてくれ」
そう帰ってきた
「了解」
短くかえして俺は双眼鏡を覗いた
「よし。場所を教えてくれ」
双眼鏡を覗き住宅地を少しずつ眺めていく
「敵2」
はたして届くかどうか分からないレーザーマーカーのスイッチを押して場所を示すと
「移動だ」
と、隊長たちが敵の側面へと回りこんで
「クリア」
2名を殺害してまた物陰へと隠れた
「敵1名。そちらへ向かいます」
小銃か何かを手にした兵士が隊長たちのすぐ横をアホ面を引っさげて通り過ぎようとすると物陰から伸びた手に掴ってその陰へと引き込まれた
「そこから200m前方に敵多数。判断はお任せします」
「了解した」
先も述べたが隊長たちの隠れる場所から離れた場所になにやら敵がわらわら集まっていた
たぶん兵員輸送用トラックも停まっている
予想するに後方から合流する歩兵部隊がすこし休憩でもしているのか、はたまた中継基地でも設営しているのか
どちらにせよ今見つかると全滅は間違いなかった
双眼鏡で隊長達を確認すると既に行動に移っており来た道を戻っていた
「よし。俺達も合流するぞ」
双眼鏡をまた腰にかけ銃を手に取り森との境界線をしゃがみながら移動した
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