墜ち行く日本

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東京の港は人でめちゃくちゃになっている 仕方のないこと… 自衛隊員「女性と子供から先に乗り込んでくださーい!」 ちょっとした台の上で拡声器を手に叫んでいる若い自衛隊員…いや、今はもう自衛軍兵士かな 私はその誘導指示の許、人の列に並んでいた 珍しく東京にも雪が降って辺りを白く彩っていた そんな中少し偉そうな自衛軍兵士が2人慌てふためいて小走りで私の横を抜けて行った 会話の内容は 北海道の第2師団が全滅したとかだった 何となく私は絶望的なシナリオを描いていた 私達を連れて逃げてくれるはずの船が来なくて取り残される とか 自衛軍が敗走して逃げてきたところに侵攻してきた人たちが無差別に虐殺を始めるとか 私の頭の中はそんな事ばかり考えていた
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