墜ち行く日本

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そんな事を考えている時突然の罵声で意識が戻った 「オイ!! なんで女子供が優先なんだよ!!!!」 どうやら列の途中でおじさんが割って入ったところを自衛軍の兵士につまみ出されたのが不満で騒いでいるみたい おじさん「俺は歳なんだ!! 年上が先に逃げるのが道理ってモンだろ!!!」 苦笑いを浮かべながらおじさんをなだめる兵士を小突いてる おじさん「いいからそこをどけっ!!!」 どんっ と兵士を押し倒したおじさんは小走りで現場を見ていた私の許へ血相を変えて駆けてきた 「どけ小娘!!」 そう口が動いた 手にはなぜか9mm拳銃を持って おじさん「いいからどけ!!! 殺すぞ!!!」 「!?」 突然腕をつかまれ拳銃を向けられる 怖いっ  そう思った時だった パァン!!! 乾いた発砲音が轟いた 怖くて動けなかった私の腕を掴むおじさんが動かなくなる 目からは生気が少しずつ消えてゆく 「きゃっ」 そして私の足元へ力なく倒れた 頭には撃たれた弾痕があった 遥か向こうに小銃をこちらに向けた男の人が1人立っていた
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