君だけに

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「あ~きた~、純くん~」 そう言いながら 隣の助手席にどかっと遠慮なく座るこの男。 ついさっきまで仕事で、夜中にようやく家に帰ってこれた俺。 そのときに電話の着信音がなって。 ディスプレイを見たら やっぱりあいつ。 出てみれば急に迎えにきてくれる? なんて。 ふざけんじゃねえ、とか、 今何時だと思ってんだ、とか。 言いたいこといっぱいあるけど。 「‥いまから行くから」 なんて言ってしまうのは、やっぱり君に会いたいから。 それで急いで迎えにきてみれば、 「んんふ~。あれ~くるまぁ?あんがとね~?」 「‥この酔っ払い。」 完璧に酔っていました。
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