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「んう‥」
彼の顔を覗きこんでみると
微妙にまぶたがぴくぴくしてて
口が半開きになってて
あどけない寝顔。
なんとも可愛らしい。
「ははっ‥、‥」
その寝顔が見られるだけで
心が満たされていく気がしてたまらない。
先程の夢のなかで会えた碧志くんといまの碧志くんが重なる。
もっと
もっと
あなたのことが知りたい。
あなたに近づきたい。
あなたが‥
‥あなたが、たまらなく愛おしい。
「‥碧志くん‥」
胸がしずかに高鳴って
あなたの頬を優しく撫でて
いつの間にか体が吸い込まれるように
彼にそっと、触れるだけのキスをした。
『あのね‥あなたがすき。』
―fin
『おれもすき』
ほんとは起きていたあおさん。
実は両想い。
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