あのね

4/4

2人が本棚に入れています
本棚に追加
/27ページ
「んう‥」 彼の顔を覗きこんでみると 微妙にまぶたがぴくぴくしてて 口が半開きになってて あどけない寝顔。 なんとも可愛らしい。 「ははっ‥、‥」 その寝顔が見られるだけで 心が満たされていく気がしてたまらない。 先程の夢のなかで会えた碧志くんといまの碧志くんが重なる。 もっと もっと あなたのことが知りたい。 あなたに近づきたい。 あなたが‥ ‥あなたが、たまらなく愛おしい。 「‥碧志くん‥」 胸がしずかに高鳴って あなたの頬を優しく撫でて いつの間にか体が吸い込まれるように 彼にそっと、触れるだけのキスをした。 『あのね‥あなたがすき。』 ―fin 『おれもすき』 ほんとは起きていたあおさん。 実は両想い。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加