入学式の朝

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入学式の朝

ドンドンドンドン… せっかくの睡眠時間を無粋な音と声がぶち壊す 「冬弥兄~、朝だってばさ~。起きなよ~。遅刻するってばよ~」 夏樹の声が寝起きの俺の頭に響く。 ったく、うるさいってばよ。 んっ?いかんいかん。夏樹の口癖がうつった 今、ドアを叩いてるのは俺の妹の夏樹。、実は双子で春香と言う妹がいる。ついでに言っとくが二人とも凄く可愛い。思わず萌え~ってするくらいにな。 「ほいほい、わかったって。すぐに起きるから下に行ってろ。俺は昨日まで代表合宿だったんだから、少しは気を使え夏樹」 「ほ~ぃ、ごめんね。お兄ぃ、じゃあ下に行くね。早く下りてくるってばよ~」 か、軽い… 軽いぞ、わが妹よ うなだれた頭を起こし、制服に着替える 「またこの制服にお世話になるな」 姿見に写る自分を見て思う。 この制服は好きではない。 濃紺のブレザーに白のスラックスって変以外の何物でもないだろう。 中学の頃の学ランが恋しいぜ。 ま、とりあえず下に降りるか。腹も減ったしな
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