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下僕登場
だべりつつ学校に到着した俺達。話ながら歩くと時間を忘れるよな~。
「はぁ、疲れた。早くクラスの場所確認して休憩しようよ~」
なんで疲れるのかな?奈美さん。
「そうだね、それでは早速。」
早っ、同調するの早いよ大河君。
大河は、生徒通用口の脇にある掲示板に目を移す。
ここには重要な告知(処分等)や表彰、勧誘(クラブ、同好会等)等、様々な掲示がされる。
今日の場合は、新二年、三年生の為のクラスの場所のプリントと、新入生のクラス分けのプリントみたいだ。
うちの学校は、基本的に一年時に決まったクラスは、二年、三年と卒業まで持ち上がりの為、クラス替えはない。
あまり知った顔がいないクラスってのは、自分的に心細いからこの配慮は嬉しい。
「奈美、冬弥。今年は3階みたいだよ。」
「ほぇ?、3階?なんでな?でも高い所は好きだからいいけど。」
普通は下から一年とか、上から一年とかじゃないの?頭を傾げて話す。
「だよね~、馬鹿と煙は高い所が好きだもんね~」
「誰が馬鹿だよ。」
大河と奈美は「君」と声を揃え指を指す。
そんな所だけはハモるのね?君達は。
生徒通用口から中に入り、右手に普通科、正面に芸能科、左手スポーツ専攻科に別れ、それぞれに生徒は散って行く。
「さぁ、行こうぜ。また変わらないクラスの奴らの所にな。」
「「イェーイ」」
変なところで盛り上がる三人だった。
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