大河登場

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大河登場

ホントに母さんったら、いきなり変な事言い出すし… 天然ボケもいい加減にしてほしい。 「さぁ~て、そろそろ学校行くか。二人共、入学式に遅刻すんなよ」 無視かい…… このお兄様のお言葉を無視かい…… いいもん、いいもん。 なんだか泣けてきたよ。鼻水をすすりつつ妹達の「お兄ちゃん。行ってらっしゃい」の言葉を諦め玄関に向かって歩き出したその時。 「「お兄ぃ、いってらぁ~」」 「ハモんな。じゃあ行って来るぜ」 ちゃんと言えよぉ~。「お兄様、いってらっしゃいませ」って。(少し願望も入ってます。) 機嫌もホイミ程度ではあるが回復した俺は、バックを肩に掛け、妹達と母親に声をかけると外に出た。 「今日はいい天気だ。いい事あるといいな」 天気といい事の因果関係がよくわからんが、とりあえず学校へとひた走らないで歩きだす。 普通は走るよね? でも俺は走らな~い。
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