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家を出て学校へ向かってる途中、携帯が鳴り出した。出てみると……んっ、大河だ。珍しいな。
「おはよう、冬弥。今どこ?」
「んっ?もうちょっとで春木屋(コンビニ)」
「マジ?俺今、春木屋にいるんよ。一緒に学校に行かねぇ?」
「おぅ、わかった。もうすぐ着くから待っててな」
「おう、待ってるぜ。早くこいよ」
プッ…ツ…ツ…
ほんっとに、いつも思うんだが、大河って用件言ったらすぐに切るよな。まぁ、俺も似たようなもんだからあまり強く言えんけど……
あっ、とりあえず紹介、紹介。
電話の主は山田大河(やまだたいが)
俺の親友で、大志学園スポーツ専攻課2年
サッカー部所属でポジションはCF
イケメン+高身長、に加え金持ち。って言うか成金だな。
大河も(うちは成金だかんな~)って認めてるし。
性格は誰に聞いても、いい人って言葉しか返ってこない。はっきり言ってすげぇや。
早く彼女作れって言ってるんだけど、縛られるのは嫌らしい。
そのかわり女友達はメモリーがぱんぱんになるほどいる。はっきり言ってうらやましいの一言だ。
おっと、モノローグが長引いたか。そんなこんな言ってるうちに、いつの間にか春木屋に着いたぜ。
さて……どこにいるやら……
大きなウインドウから中の様子を覗き込む。はたから見たら、変な奴に見える事請け合いだ。
おっと、大河君発見。
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