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右手にマグカップ、脇にバスタオルを抱え、自分の部屋へ入るとドアの隙間から
メリーさんがベットの下を覗いているのが見えた。
ドアが開く音に気づいたのか慌ててメリーさんが最初に座っていた場所に慌てて戻る。
「お、おかえりなさい!」
妙に声が上擦っている。
平然を装うがテンパっているんのがバレバレだった。
「何してたの?」
「いやその……あの…、男の子の部屋に入るのは初めてでして そっそのやっぱりあるものはあるのかな~と思いましてっ」
最後に声が裏返った。
ごにょごにょと弁解を続けていたが、聞き取りづらかったしあまりにも必死だったので
文字通りタオルを投げてやることにした。
甘いな、僕の隠し場所は鍵付きの引き出しの中だ。しかも一枚の板の下。その上特殊なあけ方をしないと燃えてしまう。
ベットの下など馬鹿のやることさ。
漫画で読んだ知識で僕は勝手に引き出しを改造していた。
絶対に見せるわけにはいかないのだ。
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