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髪をタオルで拭きながらメリーさんは続ける。 「実は、驚かすのはあなたが初めてなんです。 いつもは最初に電話した時に断られてしまって……」 それはそうだろう、いちいち断りを入れずに強引に来れば いいのだろうに。 律儀な奴だな。 承諾するのは僕か、よっぽどの寂しい奴だろう。 「それで……どうしたら驚いてもらえるようになると思いますか?滞在期間を稼がないといけないんです」 「突っ込むところが多すぎてどこから直せばいいかわからないけど」 「それじゃあ最初からお願いします」
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