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お願いと言われると断れない僕。 流されやすいなと思いつつ協力することにした。 「まず、なんで電話していきなり来ちゃうんだ。徐々に近づいてくるから怖くなるんじゃないの?」 「何回もかけてると迷惑かなって、あと通話料が……」 「あんの!?」 マジか、死んでからも携帯代に悩まされるのか、嫌なこと聞いたなぁ。 「あと、その丁寧語を何とかした方がいい腰の低い幽霊なんてどこにいる」 「こっちからお伺いするのに相手に失礼じゃないですか!」 思わぬ逆ギレ、戸惑う僕。 「次に服装だ。なんで流行の最先端なんだ」 「幽霊がオシャレしちゃいけないんですか?女の子の楽しみなんですよ?」 女の子と言う単語に弱い僕。 まぁオシャレしたいのはしょうがないかと妥協することにした。 「驚かす時に笑顔もやめた方がいい」 「どういう顔してたらいいんですか?」 「恨めしそうな顔で驚かせばいいじゃないか」 「恨めしくないですもん」 「治す気あんのか!」 その後も小一時間欠点の克服に務めたが どうにも引き下がる事は無く 結局は今のままで行く事になった。
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