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静かになった部屋は雨の音だけが聞こえる。 のんびりと本を読んでいたが、 再び携帯が鳴り出した。時間をみればぴったり15分後。本当にかけてきた。 「もしもし」 「私、メリー。今あなたの後ろにいるの」 「はい?」 なんの事だと思いつつ、 振り返るとそこにはずぶ濡れの女が携帯を手に正座していた。 笑顔で。 「……」 「……驚かないんですか?」 「え~と、どちらさまですか?」
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