…急転…

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俺はタカオに相談してみた。 タカオは俺の仲間の誰一人知らないから、かえって感情移入せずにアドバイスがもらえると思ったからだ。 ちなみに、俺の家庭もそうだが、仲間四人共片親だ。 三樹雄のところなんて両親共いなく祖母が親代わりをしている。 なんとタカオの家も片親だ。 実に不思議な巡り合わせと言うべきか、偶然と言うべきか…。 タカオは言った。 『引っ越し?。すりゃ~えぇが。そしたら、俺の家と近くになるし。』 『ツレに言えない?。そんなん言えばいいが。』 『腹へらん?。うどん食い行こうや。』 …話にならない。 この男、自分に関係ないことは見事に興味を示さない。 俺は思いきって伝えることにした。
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