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何で!?
何で何で!?
自分の姿が水面に映るはずだったのに、映ったのは土方の姿。
直接自分の体を見渡すが、やはり自分の体ではなかった。
そして向こうにあるのは、自分の体。
これって……まさか……
いやいやいや!!
そんなお伽話みたいな事が現実にあるはずないじゃない!!
あ……でも、それを言うなら、死に神なんて存在も人間からするとお伽話みたいな話だよね。
と、落ち着きを取り戻した。
とにかく、自分が土方の中にいるという事は、土方は……
土方の姿をした小鈴は、自分の体へと近づいた。
「お父様!!お父様、起きてください!」
小鈴にお父様と呼び掛ける土方。
側で見ていた沖田と斎藤は、その奇妙な光景をただ見守る事しか出来なかった。
「土方さんが、おかしくなっちゃった」
「副長、俺は何があっても副長をお慕いしております!」
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