野球と夏恋 (後半)

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 直樹は風呂に入り、檸檬ちゃんからもらった一枚の紙を、ベッドの上で眺めていた。 メールを送るべきか、どうか…。そう考えていた。    直樹は寝てしまったことに気が付いた、時計は十一時を回っている。  「直樹ー、ご飯食べなさい。いつまで寝てるの」母親のでかい声が聞こえた。  朝っぱらから大きな声出してんじゃねーよ、部活も学校もねーんだからもうちょっと寝させろよ。と思いながら階段を下りて行った。  「朝ごはんとお昼ご飯一緒でいいわね」  「ああー、いいよ。てか、仕事は?」直樹はだれた声で答えた。  「これからよ、部活も終わったことだし勉強しなさい」  「わかってるよ。するから早く仕事行けよ」  「はいはい、早くいきますよ。出かけるときは、戸締りしていきなさいよ。」  そう言って仕事に行った。  
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