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月曜日の朝、学校だと思うととても体が石のように重かった。
「早くおきなさーい」毎日恒例の母の声が聞こえてきた。
重い体を何とか起こし、階段を降りた。そして、無理やりご飯を詰め込み、行きたくない学校に行った。初めて学校がなければいい、と思った。
学校に着いた後、何人かの友達に話しかけられたが、すべて聞き流した。
授業が始まってもまったく集中できなかった。さらに、なぜか元カノのあゆみが気になる。直樹は自分に言い聞かせた。「もうあゆみはいない」と。
直樹は水に流されるように、日々を過ごしていた。すると、いつの間にか五月になっていた。
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