始まりは突然に

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    お母さんが病気で死んで お父さんの仕事が忙しくなった頃 お兄ちゃんの様子が変わった 大好きなはずなのに 怖いと思ってしまう自分がいた まるで女を見るような目で 私を見てくるお兄ちゃん 勘違いだと思っていた 思いたかったのに…… お父さんが出張へ出た日に 事件は起こった 寝ている私をお兄ちゃんは… 「ただいまー」 ビクッ (思い出していたタイミングで お兄ちゃんが帰ってきた…) 震える手を握りながら 私は願う ーどうか今日は 私の部屋へ来ないで下さい  
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