13人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
お母さんが病気で死んで
お父さんの仕事が忙しくなった頃
お兄ちゃんの様子が変わった
大好きなはずなのに
怖いと思ってしまう自分がいた
まるで女を見るような目で
私を見てくるお兄ちゃん
勘違いだと思っていた
思いたかったのに……
お父さんが出張へ出た日に
事件は起こった
寝ている私をお兄ちゃんは…
「ただいまー」
ビクッ
(思い出していたタイミングで
お兄ちゃんが帰ってきた…)
震える手を握りながら
私は願う
ーどうか今日は
私の部屋へ来ないで下さい
最初のコメントを投稿しよう!