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「目標発見♪」
軽快な足取りで陽一の隣の席に向かう。その間に、教授が教壇の前に来ており、講義の準備を始めていた。
「さてと、陽一起きろー」
悠介は陽一の隣の席に座り、身体を揺さぶった。熟睡していたのか、結構揺らさないと起きる気配は見られなかった。
「……ん?」
「よういっつぁん、おはようございます」
「ん、おはよう……そして、お休み」
「いやいや寝るな!!」
「うあ゙ぁ゙……マジでねみぃ」
「直前まで溜め込んで徹夜するからだよ。レポートは出来たのか?」
「まぁな。優は貰える自信はある」
「その言葉、心なしか不可フラグにしか聞こえないんだが」
「アホか。っと、ちょっと出してくる」
教授を確認した陽一は一夜で仕上げたレポートを持って、教授のところに向かった。レポートを渡す際、何か短い談笑を交わし戻ってきた。
「何言われた?」
「栗と芋、どちらが好きだ? って聞かれた」
「……で?」
「炊き込みご飯に両方入れれば美味しいですよって答えた」
「なんだそれ」
「俺が食べたいのを言ったまでだ」
「えーでは、講義を始める」
その教授の言葉に、学生達は一斉にノートを取る用意をし始めた。その間に講義に入る前に教授は学生達に、陽一と同じ質問をした。
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