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「お前なァ、ずっとオレの背中に張りついていただけじゃねェか。おまけに寝てたし。オレの方が労働してるんだけど。腹が減ったとかどの口がほざいてんだよ、おい」
「五月蝿いのぅ。貴様は五月の蝿か。儂は腹が減った。食い物を出さんかい、早よう」
「てめぇなァ……!」
「お腹の空いた儂のことを放っておいて、あんな女とイチャイチャした賠償じゃよ。おまけに酒は飲ませてもらえんし、こんな辺境を歩かんといかんし。……最悪じゃ」
「お前、歩いてねェじゃねェか」
「五月蝿い五月蝿い!! 儂のことを蔑ろにしたのは本当じゃろうが! 一刀! 儂のことを好きだと言ってくれたのは嘘じゃったのか!? 儂はヤり逃げされてしもうたッ!」
「は、はァ!? 好きだって言ったこともねェし、ヤってすらいねェよ! 誤解招く言葉言うなっての。好き勝手ほざいてんのはお前じゃねェか! 大体だな、お前の食費ってオレの三倍はあるんだよ! ちっとは我慢しやがれっての!」
「我慢? この儂に我慢しろとな!? なんという主様じゃ! 儂は貴様にどれほどのことを尽くしてやったと思うておる! ……くっ、裏切りとは、こうも胸を切り裂く痛みだったのか……」
「勝手に被害者面してんなよ! 契約を持ち掛けてきたのはお前が先だったし! さも俺が頭を下げて契約した訳じゃねェだろうが!」
「どちらでも構わんから、さっさと飯を寄越せ」
「……………ッ!」
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