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けどどうしても我慢できなくて。
「一回、一回だけ!一回だけやってでぇへんかったら諦めるから」
自分に言い聞かせて、彼の携帯番号をプッシュする。
プルルルルル..プルルルルル..
「はい」
!出た。
ドクン、ドクン。たったその低い声の一言が、自身をゾクゾクさせる。
「ヤス?」
「……あ、夜中にごめんな。寝とった、やろ?」
まさか直ぐに出てくれるとは思わへんかったから、緊張して、言葉に詰まる。
「んー、寝てた、な(笑)どうしたん?」
「わ…起こしちゃった?ごめん。
…………急にな、たっちょんの声聴きたなってん、「ぶっ」え、もしもし?」
「ごめんごめん、かわえーなーって」
「ちょ、からかうんやめてや/!」
「からかって無いて(笑)もー、良い子は早よ寝るって学校で教わったやろ?はよ寝なさい」
「……はぁい」
好きな人からの言葉にはやけに素直に受け入れられるから不思議だ。
「おやすみ、たちょ」
「ん、ほなね。おやすみ」
キュン。
ああ。今日はよく眠られそう♪
end
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