彼はそれを毒林檎と知っていた。(緑青)

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「ヤスくん、動かすで」 と一応彼にひとこと掛けてやってから、持ち上げようとしたその時だった。 「……んぅ~?、たっちょおぉん?」 「あ、起きたん?ここヤスくんの家とちゃうで、俺ん家やで」 「ふんぇ~?…たっちょのお~ちぃいい?」 虚ろな瞳でまだ寝ぼけているのか、はたまたただ呂律が回っていないだけなのか分からんけど、なんやこの子、腕に抱きついてきよるデ。 ……萌えの塊やん。 _
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