15歳の私。

3/10
前へ
/13ページ
次へ
「…よし!じゃあ始業式あるからとりあえず体育館なー。」 出席簿を閉じて大股で教室を出ていこうとする。 ドアに手をかけてからふ、と止まった。 思い出したように上を見上げる。 「…そういやこのクラスに転校生が来るんだよなー。始業式終わったら紹介するから楽しみにしとけお前ら。」 ニッと笑いながら出ていく先生。 一気にざわつく教室。 「え!誰かなー?男子だったらいいなー」 「可愛い女子なら大歓迎だぜ!」 「可愛かったら俺絶対声掛ける!」「男子サイテー。」 男子に向けられる女子の白い目や、淡々と体育館へ行こうとしている子達の間を掻き分けて私の方へ誰か来た。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加