15歳の私。

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───────── ────── ─── 「ふっ、んー!」 始業式が終わり、縮こまった体を伸ばすために大きく伸びをする。 「校長先生の話長かったねー。私お尻が痛くなっちゃったもん。」 杏子が自分のお尻を撫でながら私に痛いとアピールする。 「どう考えても40分間話すのは長すぎるでしょ。校長の娘の話を聞かされる生徒の気持ちも考えて欲しいよ。」 やれやれ、と肩をすくめる。 ほんとうだよねー、杏子も苦笑いをした。 校長先生は晩婚で結婚生活7年目にしてようやく出来た子供らしい。 だから娘を溺愛中なんだとか。 校長曰く、自分は親バカではないとかなんとか言ってるけど誰がどう見てもただの親バカです。本当ごちそうさまでした。
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