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とある鉄橋…
美琴は、昨日一方通行に言われた通りに鉄橋に来た。
幾つもある鉄橋の中でこの鉄橋しかないと思ったからだ。
この鉄橋は、当麻に超電磁砲を見せた場所でもあったし、美琴と妹達が救われた場所だったからだ。
美琴「あれからいろんな事があったけどここは、あいつと私を繋ぐ場所だからだ。」
美琴は、鉄橋から見える夕日を見つめて今まで起きたことを思い出していた。
?「綺麗だな。夕日。」
美琴「うん。そうだね。」
美琴の隣に男性が立っていた。
美琴は、見ることなく呟いた。
それが上条当麻だと解っていたから。
当麻「なぁ。お前覚えているか?あの時からちょうど一年経ったって」
美琴「うん。覚えてる。当麻が私と妹達を救ってくれたのが一年前の今日だから…」
美琴は、そう言って当麻の方を見た。
当麻は、最後に見た時よりずっとかっこよく見えた。
美琴「馬鹿。今まで、どこで何していたのよ。」
美琴は当麻を見る度当麻の胸をポカポカ叩いて瞳には、涙を浮かべていた。
当麻「ごめん。ちょっといろいろ会って、一方通行に伝言頼んでようやくここに戻って来れたから…」
当麻は、美琴の目尻の涙を拭きながら謝った。
美琴「これ、返しとく。また付けてよね。」
当麻「あぁ。」
美琴が拾ったストラップを受け取り当麻は、美琴を抱きしめた。
美琴「ちょ。ちょっと恥ずかしいんだけど…」
当麻「御坂。このままで聞いてくれ。」
美琴「え?うん。」
美琴は、当麻に抱きしめられながら当麻の言葉を待った。
当麻「御坂…いや、美琴。」
美琴(今。美琴って言った…)
当麻「俺はお前の事が好きだ。だから…俺と付き合ってくれ」
美琴「え?今…なんて…」
当麻の言葉に美琴は耳を疑った。美琴が言う前に当麻から告白されたのだ。
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