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第1話 再会
ボー…
?「白井さん。大丈夫ですか?」
ボー…
?「白井さん!」
黒子「ワキャ!なんですの。初春?人が考え事をしている最中に!」
飾莉「なんですの。じゃありませんよ…書類溜まる一方ですよ。」
同僚の初春飾莉に言われ机の上を見る。
机の上には山になっている書類の山が鎮座していた。
黒子「やる気が起きませんわ。」
黒子は、机に俯してため息を漏らした。
黒子は、昨日の男性の事を考えていた。
黒子(あの殿方どこかで会ったような気がするのですけれどもいつどこでお会いになったか覚えていませんわ。)
黒子は、再び顔を上げて書類に手を付けていった。
?「お邪魔します。」
飾莉「あっ。左天さん。いらしゃい。」
飾莉は、入って来た友人左天涙子に黒子の事を話した。
飾莉「どう思いますか?左天さん?」
涙子「どう思うと言われてもねぇ…この状況だけだとなんとも言えないわよ。」
涙子は、飾莉の話を聞いただけじゃ、解らんとばかりに黒子の方を見た。
カチカチカチカチカチカチカチ
今は、黒子が打つパソコンのキーボード音しか聞こえなかった。
?「おじゃま。」
飾莉・涙子「いらっしゃい。御坂さん」
美琴「ケーキ買って来たんだけど食べる?」
飾莉「わぁ。いただきます。」
美琴が買って来たケーキを手に取り皿に乗せる飾莉。その様子を見ながら、美琴は、昨日の黒子の様子を左天に伝えた。
美琴「って、事があったらしい見たいよ。」
涙子「それって、恋煩い?」
ガタッ。
涙子の言葉に黒子は思い切り立ち上がった
美・涙・飾「ん?」
黒子「だ、だ、誰が恋煩いなんかしますの!」
美・涙・飾「白井さん(黒子)が」
黒子「んがっ!なんで私が恋煩いなんかしなくてはならないですの!確かに恰好よかったですけれども!」
美琴「その反応だと昔の私よ、黒子。」
黒子「ぐぅ」
美琴の言葉に詰まる黒子であった。
黒子「そう言うお姫様はどうなのですの?最近会われていらしゃらないようですけど」
黒子は、反撃とばかりに言い寄る。
美琴「ん?あの馬鹿の事?そりゃそうでしょ。あいつロシアに居るもの」
黒・涙・飾「えっ!なんで!」
美琴の言葉に3人は驚く。
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