書きなぐり

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「書きなぐり」 どこ吹く風を 決めこむうちに 話す術さえ 忘れてた 夢と現実が 入り乱れ 自分の言葉も 解らない 寂しい時を 知りすぎて 心は身体を 捨てて行く 嘘と真実は 紙一重 あの娘の仕種は 何だろう? 誰もが言葉を 食い荒らす 本気になる程 意味はない 本音を隠すが 優しさで 人形になるのが 愛情かい? 信じられない 日々の中 ひとりぼっちは 慣れなくて 耐え忍びながら ふと思う これは 誰のためのものなのか? 死にきれないから 今日もまた 酔いしれるために 身を捨てる 振り上げた拳 下ろさせる 本当のひと言 欲しいだけ 愛だの恋だの やめて欲しい 誠実も純情も ありゃしない 涙もかすれた 僕だけど 感覚だけは 捨てられない
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