書きなぐり

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「譫言(うわごと)」 虚しい光を放って やさしさが揺れている 見つめる瞳のため その生命(いのち) 燃やしている 孤独なダンサーのように 淋しさに囚われたまま 沈黙を守るうちに すげ替わる影と自分(わたし) 心開いてみても その姿 痛々しく 喜劇はいつか悲劇に この言葉(こえ)は誰のものだ 誰を見つめているの? 君 僕は君を見ているかい 交わしあう口づけ 甘き香(か)で 鈍らせる 愛と淋しさのように プリミティブな運命(さだめ)の中 煩(わずら)わしさに身悶(みもだ)え いとおしさは狂おしく 言葉はどれをとっても ディレンマに 縛られている 優しすぎる愛情の中 何もかもがすすけて行く
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