愛は心のもとに

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「長い影」 長い影が 壁にふたつ どちらともなく さよなら云った 僕はあの娘を追いかけたかった あの娘に好きだと云いたかった どちらともなく さよなら云った 長い影が 壁にひとつ ひとりぼっちで 僕は泣いた あの娘に気持を伝えたかった あの娘の気持をを聞きたかった ひとりぼっちで 僕は泣いた 長い影は 夜にまぎれて なにもかもが 嫌になった 僕は自分の事が嫌いになった あの娘もきっとそう思った事でしょう なにもかもが 嫌になった 長い影を 想い出すヨ あの娘は今ごろ どうしているか 今でも好きとは云えないけれど そんなにたやすく忘れられない あの娘は今ごろ どうしているか 長い影が 壁にふたつ 僕は君が 好きなんだ そんな出来事のひとつやふたつ きっと君にもある事でしょうね 僕は君が 好きなんだ
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