愛は心のもとに

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「主役の消えた舞台」 窓の上を 雲がゆく 早足で駆けてゆく 季節がより早く 流れてく ひとり言 ため息 部屋に残したまま 明日は…なんて 呟いた ときめきは風になる 言葉より沈黙を 愛してた さびしげに 微笑(わら)う 君が切なかった  僕達いつも 次の季節を 待ち望んでたネ  悪くはなかったけど 見つめるには  あまりにさびしくて しめっぽくなりすぎるから 陽射しはそっと すり抜けて 傷口にしみて 痛い 忘れかけていた 思い出が なんだか やけに 美しく見えてくる しなやかに 時間(とき)に舞う 意地っぱりをぬぎ捨てて あの頃愛した 僕はもう 君の瞳(め)に 心に 今、僕はどう映る?  僕達いつも 次の季節を 待ち望んでたネ  悪くはなかったけど 見つめるには  あまりにせつなくて 痛々しかったから すべては 流れる 僕達も だけど 悲しみはないはずサ あの頃は あの頃の 現在(いま)は 現在の すべてを 愛してる 愛してる  僕達いつも 次の季節を 待ち望んでたネ  悪くはなかったけど 見つめるには  あまりにさびしくて しめっぽくなりすぎるから
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