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いかんせん、世の中には主人公気質な人間が存在する
テレビで見るあの人も、新聞の一面を飾るあの人も、そして身近なところでは部活動のエースを担っているあの人も
それだけの結果を出す人間はそれなりの努力をしているのですよ、と恐らく何も知らない子供達に正論を叩きつけるのが仕事の教師さん達はそうおっしゃられるだろう
だけどさぁ………ねぇ？
所詮世の中は平和であっても平等ではないわけで
均等をうたっていたって差別区別はなくならないわけで
だからこんなに捻くれた人間である僕は、一生涯主人公のポジションには立てないと言う事が証明されていると言うことだ
きっと何事も無く高校を卒業して
何事も無く仕事に就き
何事も無く年老いて
何者になることも無く死んでいくのだろう
今までがそうだったしこれからもそうなる事は少なからず悟っていたんだ
だけどそんなの、つまんないでしょ？
だから僕は、僕のできる範囲で頑張ってみようと思ったんだ
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