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例えば、名曲であるデビューシングル“What A Waster”(“I Get Along”との両A面シングル)。発売日と同日、エリザベス女王即位五十周年記念祝典開催されており、バッキンガム宮殿で行われていたミュージックイベントに対抗して、宮殿の道を挟んだ向かい側でライブを決行。さらにこのシングルを万引きし、シングルは放送禁止処分となったエピソードは有名である。
パンクのアイコン的存在だったセックス・ピストルズ。ろくに音楽の出来なかったシド・ヴィシャスがロックスターの仲間入りを果たしているのも、反体制派の象徴だったセックス・ピストルズのマスコットであった事と逸話がそれへと掻き立てたのだろう。
ザ・リバティーンズは現代のそれにも似た象徴に成りつつあったバンドだったのだ。ピートはそんなバンドの中心にいた。しかも、シドとは違うのは本物だったって事だ。
伝え聞くロックの形。現代では死んだ過去の遺物でしかないと思っていた。そんな時、彼らと出会ったんだ。興奮せずにはいられないのは当然だった。
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