安全保障委員会!?

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    *   *   *    放課後。 僕と伊達くんは、前田先生に呼び出された。 僕何かした!? 何で僕達の後ろを織田さんが悠然と帰っていくの!? 前田先生はやたら笑顔で言う。 「片倉、伊達。お前らを安全保障委員に推薦しちゃったからよろしく」 「……はい?」 アンゼンホショウ? 国連じゃないんだから。 「気付いているとは思うけど、この学校は戦国の記憶を持った子供が通う学校だ」 『待ってください初耳です』 僕と伊達くんは綺麗にハモった。 「類は友を呼ぶ的な、吹き溜まり的なアレで、勝手に集まっちゃうんだよ!」 「先生、ふきだまりの意味知ってますか」 「だから今日のようなトラブルが予想される。それを安保委員会が防ぐんだ」 「……何で僕が」 「片倉は騒ぎを収めようとしたって聞いた! その真面目さを見込んでだ!」 グレてやる! 「伊達、お前は寝てた罰だ」 「寝てないっス」 「……その堂々とした態度、委員会で生かせよ」 安全保障委員会……何だか面倒そうだな。 「第1回は今からだったりする」 先生は僕達の背中をぐいぐい押して、『安全保障いーんかい!』という札の下がった部屋に連れていく。 そこでは、なぜか日本史を勉強させられた。2時間も。 入学3日目にして、登校拒否になりそうである。
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