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「なんなんだよそれ。決まった日に…
引っ越すのが決まった日に、言いに来れば良かったんじゃねぇのか!?」
声は依然、荒いままだった。
「ちょっと待って!明なんでそんな
怒ってるの…。落ち着くために歩いて公園まで行かない?」
僕は何も言わずに歩き出した。
沈黙が続く。
ほんの数分が何時間かに思うくらい
長い長い沈黙だった。
誰もいない公園に着いた。
沈黙を破ったのは千穂だった。
「滑り台の上に座ろっか?」
言われるまま並ぶようにして
座った。
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