顔が。

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顔を丹で塗りたくり、口には短刀、ザンバラに振り乱した髪には燭台を逆さに被り蝋燭が灯る ゆらゆらと照されたその影はさながら鬼である そう、その女は丑の刻詣りに行くところだった この姿をみれば、いやこの形相を見てしまえば誰でも肝を潰すだろう
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