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「うん、まぁ秘密結社みたいな感じもあるし」
「特殊な家柄が多いからね、生徒会なんてのはね」
「特殊…?」
「うん、まぁ、そのウチ分かるんじゃないかなぁ」
「へぇ~」
「とりあえず、僕があの兄妹の事を言うならば」
「ほんの数年前までは仲の良い兄妹の関係だったらしいよ」
「ほんの?」
「そうだな、君が小6だから今から4年ほど前までかな………」
「え。アンタ知ってんの?」
「うん。まぁ、空坂が行ってた私立中と私が行ってた中学が近かったりしたからねぇ、あの兄妹は良く学校帰りに見たよ」
「へぇ~」
「まぁ、後はあの子から聞きなよ」
「えっ!?」
「大丈夫だよ、多分今落ち着いてきた頃だし、君だからこそ喋ってくれるさ」
「そんなもんかなぁ」
「そんなもんだよ」
「うーん」
「頭で考えないで当たってくだけな」
「いや、砕けたら意味なく」
「ホラ、さっさと行く」
そう法織に強く押され行くしかなかった
「吹雪院、大丈夫」
「大丈夫ですわ、迷惑をかけましたわね」
「…………」
「………法織さんから何か聞きましたのね」
「わ。わりぃ、悪いと分かってたケド」
「肝心な事は解りませんでしたのね」
「うっ、いや、話したくなかったら」
「いいえ、貴方に話しますわ、貴方だからこそ出来るかもしれない」
「え?」
「兄様を救ってあげてほしいの」
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