第1部「蒼ノ歌」

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・・・ちょっとだけなら、いいよね? 「...♪ ♪♪ ♪ ♪ ♪♪♪...」 良い歌だ。歌ってて気持ちが良い! 「...♪ ♪♪ ♪ ♪ ♪♪♪...」 この歌は何度でも歌えるよ! こんな良い歌の楽譜にウイルスが入ってるわけ無いじゃないか・・・あれ? あたりが一瞬真っ白になって、何も見えなくなったと思ったその瞬間 俺は・・・良く知ったような、初めてくる部屋にいた。 「ここは・・・マスターの部屋・・・?」 すぐに分かった。いつもディスプレイの中から見ているこの部屋は、紛れも無い俺たちのマスターの部屋。 「マ・・・マァースタァー!?」 思わず叫んでしまった・・・。 慌てて駆けてくる足音。多分マスターだ。 「っ・・・だ、誰だお前!?」 「マスター♪俺ですよ!KAITOです!もちろん、マスターの♪」 「う・・嘘だ。信じないぞ・・・。だってKAITOはアプリケーション・・・」 「でも、いるんだからいるんです。マスター♪」 「えぇぇぇええええ!?」 このまま、マスターと一緒にいつまでも幸せにいられるんだと思った。 そう。その時は。
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