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牙は容赦なく俺の腹を貫いた。
痛かったのは最初だけ。
何の感覚もなくなって鼓動だけがやけにうるさい。
視界はぼんやりと滲み出す
ついに見えなくなる、その瞬間に投げ捨てられた。
ぐちゃりと落ちる身体は他人事。
魂という概念が正しいならば
魂はもう俺の肉体を見捨てていた。
誰か再生魔法かけてくれないかなぁ。
ネトゲで死んだ自分のキャラクタを見るように
一人称の視点から蘇生待ち。
これはなんだか新しい。
だが、ものすごく暇だ。
もうそろそろログアウトしようかな。
なんて事を考えていると
身体がどこかへ運ばれてゆく
あぁ、拠点送りなのか。
とりあえず装備は氷剣スイカバーから
銅の剣くらいにはならないかな。
職業変えてガンナーになるのもいいかもしれない
とりあえずガンナーなら
ハンドガン的なものくらい欲しいかな。
欲を言えばなんちゃらキャノンみたいなのとか
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