2―――風船ガム

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ミーンミーンミーン… 「あちー…」 棒つきアイスを口にくわえながら部屋に置いてある扇風機の前から一行に動こうとしない沖田はポツリと呟いた 季節は8月 子供は元気に虫取やら海やらプールやらそれなりの充実した遊び方をしているだろうが沖田はもうそんな年ではない ましては暇なわけでもなく仕事だってちゃんとある ただし仕事はきちんとしてるかと聞かれたら別の話になるのだが 「総悟ォォォ!!!」 廊下から自分を呼ぶ大きな声がした でも誰か分かっている 自分を名前で呼び、怒鳴り付けるのは1人しかいない 、
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